愛車のカブ90に乗っていて、ブレーキをかけるたびに「キーキー」という耳障りな音が気になっていませんか?しかも走行中にブレーキが軽く引きずっているような違和感まで出てきたら要注意です。今回は実際にこの症状が出たカブ90を、パーツクリーナーでの清掃とグリスアップだけで改善できた事例を紹介します。特別な工具がなくてもできる整備なので、ぜひ参考にしてください。
こんな症状に心当たりはありませんか?
- ブレーキをかけると「キーキー」と鳴く
- ブレーキレバー(ペダル)を離してもタイヤの回転が重い、引きずっている感じがする
- 走行中にわずかに抵抗を感じる
- 雨上がりに乗ると引きずる
- しばらく走っていると直る
これらはリアブレーキの「戻り不良」が原因で起きることが多いトラブルです。
原因:ブレーキの戻りが悪くなっていた

今回の症状の原因は、ブレーキシューを動かすカム部分やアジャスター周りの動きが渋くなっていたことでした。長年の使用で古いグリスが劣化・固着したりすると、ブレーキシューがスムーズに戻らなくなります。
この状態が続くと、
- ブレーキシューがドラムに軽く当たり続ける → 鳴きが発生
- 常にわずかな制動力がかかったまま → 引きずりが発生
という悪循環になり、放置するとブレーキシューやドラムの偏摩耗、燃費悪化にもつながります。
アジャスターとロッドを外して、カム部分を手で抑えると、戻るのに時間がかかります。
普通であれば、弾力があるというか、戻ってくるもんなんですが・・・
原因は、ブレーキの中にありそうです。
直し方:パーツクリーナーで洗浄→グリスアップ
1. リアホイールを外してブレーキ周りを露出させる
まずはリアホイールを外し、ブレーキパネルとシューが見える状態にします。作業前に位置関係を写真で記録しておくと、組み戻しがスムーズです。
しばらく開けていない場合は、ブレーキダストが酷いので、マスクをして作業しましょう。

2. パーツクリーナーで古いグリス・汚れを除去
カムシャフトやアジャスター、シューが接触する可動部分に、パーツクリーナーを吹きかけてしっかり洗浄します。古い固着したグリスや粉塵をきれいに落とすのがポイントです。

洗浄後は乾いたウエスやエアダスターでしっかり乾燥させてから次の工程に進みます。
3. 可動部にグリスアップ
洗浄した部分に、耐熱・耐水性のあるモリブデングリスやシャシーグリスを薄く塗布します。塗りすぎるとブレーキシューにグリスが付着して制動力が落ちる原因になるので、可動部だけに薄く塗るのがコツです。
4. 組み戻して動作確認
ブレーキパネル、ホイールを元通りに組み付け、ブレーキレバー(ペダル)を握って(踏んで)スムーズに戻るか、鳴きが消えたか確認します。
ブレーキの遊びの調整をきっちりやっておきましょう!!
作業後の変化
この作業を行った結果、
- ブレーキの「キーキー」音が解消
- ブレーキを離した後の引きずり感がなくなり、タイヤが軽く回るように
- 走行時の抵抗が減り、体感でも走りが軽くなった
- 雨上がりに乗っても「キーキー」音が鳴らない
という変化がありました。原因がシンプルだった分、清掃とグリスアップだけで改善できたのは嬉しい誤算でした。
まとめ
カブ90のリアブレーキの鳴き・引きずりは、ブレーキシュー可動部の汚れや古いグリスの固着が原因であることが多いです。今回のようにパーツクリーナーでの洗浄とグリスアップだけで改善するケースも多いので、異音や引きずりを感じたら、まずはこのメンテナンスを試してみてください。
放置するとドラムやシューの摩耗が進み、より大掛かりな修理が必要になることもあるので、早めの対処がおすすめです。

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