フロントフォークのオイルシール交換も終わって、GB400TTの整備もいよいよ大詰めです。
残る作業のひとつがバッテリー交換。
10年以上放置されたバッテリーが生きているはずもなく、これは最初から交換確定でした。バッテリーさえ入れれば、いよいよエンジン始動に挑戦できます。
今回はバッテリーの選び方・初回充電・取り付け手順まで、バッテリー交換が初めての方にもわかるよう丁寧に解説します。
バイクのバッテリーが上がると何が起きる?
そもそもバッテリーがダメになるとどうなるのか、簡単におさらいしておきます。
バイクのバッテリーは単なる「電源」ではありません。セルモーター(電動スターター)を回すための大電流を供給する重要な部品です。バッテリーが死んでいると、
- セルが回らない(エンジンがかからない)
- ウインカーが正常に作動しない
- ヘッドライトが暗い
- ホーンが変な音がなる
といった症状が出ます。長期放置車両では完全に電圧がかなり低くなっていることも珍しくありません。GB400TTもまさにその状態でした。
GB400TTに適合するバッテリーは?
GB400TTに使用するバッテリーはYB12A‐Bです。
が、今回はYB12A-Aを使用しています。

これは、開放型のバッテリーのホースの接続が反対になっています。
YBから始まる型番は開放型(液式)バッテリーの規格で、サイズ・端子位置・容量が規格化されています。同じ型番であればメーカーが違っても互換性があります。
今回はネットで注文しました。バッテリーは重量があるので、送料込みで考えてもネット購入が割安になることが多いです。
用意するもの
- バッテリー YB12A-A
- バッテリーチャージャー(充電器)
- バッテリー補充液(希硫酸)※開放型の場合(新しいバッテリーに付属していることがあります)
- プラスドライバー
- メガネレンチまたはスパナ(10mm・12mm)
- ウエス・ゴム手袋
- やってやろうという気持ち
バッテリーの希硫酸は皮膚や衣類についると危険なので、必ずゴム手袋を着用して作業しましょう。
STEP1 届いたバッテリーを充電する
開放型バッテリーは「初期充電」が必要
YB12A-Aのような開放型(液式)バッテリーは、購入時に電解液(希硫酸)が入っていないことが多いです。まず付属の補充液を規定量まで注入します。

補充液を入れたら、すぐに取り付けてはいけません。初期充電(活性化充電)が必要です。
新品でも補充液を入れただけでは十分な電圧が出ていないため、バッテリーチャージャーで充電してから使うのが正しい手順です。これを省略すると、バッテリーの寿命が大幅に短くなります。
バッテリーチャージャーで充電する
バッテリーチャージャーの赤いクリップをプラス端子(+)、黒いクリップをマイナス端子(-)に接続して充電開始です。
逆につなぐと最悪チャージャーやバッテリーが壊れるので、色と端子の確認は慎重に行いましょう。
充電時間はチャージャーの仕様やバッテリーの状態によって異なりますが、初期充電は数時間〜半日程度を目安にします。チャージャーに「充電完了」ランプがついたら取り外してOKです。
STEP2 シートを外してバッテリーにアクセスする
GB400TTのシートの外し方
GB400TTのバッテリーはシート下のスペースに収納されています。まずシートを外してアクセスします。

シートはリアに向かって差し込まれているロック機構で固定されています。キーを差し込んでロックを解除し、シートを後方にスライドさせるように引き抜けば外れます。
シートを外すと、古いバッテリーが姿を現します。
タンク側にはバッテリーを固定されているステーがあります。このステーを12mmのボルトを外します。
STEP3 古いバッテリーを取り外す
必ずマイナス端子(-)から外す
バッテリーを外す順番には絶対的なルールがあります。
マイナス端子(黒・-)から先に外す。
これを間違えてプラスから外すと、工具が車体フレームに触れた瞬間にショートして火花が散ります。最悪の場合、バッテリーが爆発したり電装系が壊れたりする危険があります。
「外すときはマイナスから」、これだけ覚えておけば大丈夫です。
プラス端子(+)を外す
マイナスが外れたら、次にプラス端子(赤・+)を外します。
端子のナットをレンチで緩めて、ケーブルを外します。外したケーブルはバッテリーや車体金属部分に触れないよう、養生テープなどで絶縁しておくと安心です。
古いバッテリーを取り出す
端子が両方外れたら、バッテリー本体を取り出します。
取り出した古いバッテリーは自治体のルールに従って廃棄してください。バッテリーは産業廃棄物にあたるため、通常の燃えないゴミとしては捨てられません。購入したネットショップやバイク用品店で引き取ってもらえることもあります。
STEP4 新しいバッテリーを取り付ける
取り付けは取り外しの逆の手順で行います。つまり、
プラス端子(+)から先につなぐ。
「外すときはマイナスから、つけるときはプラスから」がバッテリー交換の鉄則です。
プラス端子をしっかり接続したら、次にマイナス端子を接続します。端子のナットはしっかり締めておきましょう。緩いと接触不良の原因になります。
特にプラスが緩むと火花が出ますので、気をつけてください。
バッテリーを所定の位置に収め、固定のステーでしっかり固定したらシートを元に戻して完了です。
STEP5 動作確認
キーをONにして、メーターや電装系が動くか確認します。
ウインカーが点滅し、ヘッドライトが点灯し、メーターが動いたら成功です。
GB400TTのキーをONにした瞬間、久しぶりに電気が流れて各部が反応したときは、思わず声が出ました。
バッテリー交換まとめ
覚えておくべきポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| バッテリー型番 | YB12A-A(GB400TT適合) |
| 初期充電 | 補充液注入後、チャージャーで充電してから取り付ける |
| 取り外し順 | マイナス(-)から先に外す |
| 取り付け順 | プラス(+)から先につなぐ |
| 廃バッテリー | 自治体ルールまたはショップに引き取り依頼 |
バッテリー交換は工具さえあれば初心者でも十分できる作業です。「外すときはマイナスから、つけるときはプラスから」この順番だけしっかり覚えておけば、失敗はありません。
GB400TTの主要な整備がこれでほぼ完了しました。次回はいよいよエンジン始動に挑みます。10年以上眠り続けたエンジンが、ついに目を覚ます日が来るか……

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