GB400TTのキャブレターオーバーホール!取り外しのクセと腐食ガソリンの洗浄方法を解説

GB400TT

タンクキャップの固着を解除して、タンク内のサビ取りも完了。

GB400TT復活プロジェクト、順調に進んでいます。

そして次なる関門が、キャブレターのオーバーホールです。

10年以上放置されたバイクのキャブレター。 中がどうなっているか、正直ちょっと怖かったです。

結果から言うと、予想通り、いやそれ以上にひどかった。

今回はキャブレターの取り外しから洗浄まで、全部まとめてお伝えします。


GB400TTのキャブレターはどこにある?

GB400TTのキャブレターは、燃料タンクの真下に鎮座しています。

エンジン後部とエアクリーナーボックスの間に挟まれた位置で、アクセスがそこまで良くない。しかも後述しますが、取り外し方にちょっとしたクセがあるんです。

はじめて触るバイクだったので、まずは構造を確認しながらゆっくり進めました。


キャブレターの取り外し手順

順番を間違えると手が届かなくなったり、ケーブルを傷めたりします。以下の手順で進めると比較的スムーズです。

STEP1 チョークケーブルを外す

まずキャブレターに繋がっているチョークケーブルと燃料ホースを外します。

チョークはエンジン始動時に燃料を濃くするための機構です。ケーブルがキャブレター本体に繋がっているので、ケーブルの付け根を緩めながら丁寧に外します。

無理に引っ張るとケーブルが傷むので、焦らずじっくりと。

ちなみに、プラスチックが固着して、回そうとしたら割れました・・・
みなさん、同じ作業をする場合は、気をつけて、丁寧に行いましょう。

STEP2 アクセルワイヤーを外す

続いてアクセルワイヤーを外します。

スロットルバルブに繋がっているワイヤーで、キャブレターの右側にワイヤーが取り付けられています。

このGB400TTは、バタフライが固着していました。

ここも無理な力は禁物。ワイヤーの先端(タイコ)がスロットルのスリットに引っかかっているので、スロットルを少し押し込みながら外すとスムーズです。

STEP3 インシュレーターを外す(エンジン側)

チョークとアクセルが外れたら、次はエンジン側のインシュレーターです。

インシュレーターはキャブレターとエンジンの吸気ポートをつなぐプラスチック製とゴム製の部品です。
8mmのボルト3本で固定されていますので、両サイドを外して、下側を緩めて外します。
ここが外れると、キャブレターがエンジンから切り離された状態になります。

この次に、キャブレターの後ろ側のエアクリーナーボックスと切り離します。
これは、プラスドライバーでバンドを緩めて、キャブレター本体を前側にねじるようにすれば取り外すことができます。

STEP4 左側のフレームの隙間からキャブレターを抜く

ここがGB400TT最大のクセです。

キャブレターを真上や真正面に引き抜こうとしても、フレームやタンクが邪魔して出てきません。

正解は、車体左側のフレームの隙間をくぐらせるように斜めに引き出すこと。

この作業をする前に、 セルモーターの端子に接続されている配線を取り外しておくことをおすすめします。(この作業をする場合には、バッテリーのマイナス端子を外しておきましょう)

最初は「本当にここから出るのか?」と思いましたが、角度を変えながらゆっくり動かしたら、するっと抜けてきました。

構造を理解してしまえば難しくはないですが、知らないとかなり焦るポイントです。同じことで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。


取り出したキャブレターの状態

さあ、取り出したキャブレターのご対面です。

<!– 写真⑥:取り外したキャブレター全体(洗浄前) –>

一言で言うと、「コテコテ」。

フロート室のあたりを中心に、古いガソリンが変質・固着して、べたつく茶色い汚れがびっしりついています。

10年以上前のガソリンが揮発して、残ったワックス分や樹脂分が固まった状態です。見た目だけでも相当ひどいのですが、問題は中身です。

フロート室を開けると、中は腐食したガソリンで侵されていました。

ジェット類は詰まり、フロートバルブ周辺も汚れが堆積しています。これでは正常に燃料が供給されるはずがありません。

全バラシして、徹底的に洗浄するしかない。


キャブレターの分解・洗浄

まず全バラシする

キャブレターを構成するパーツをすべて外していきます。

  • フロート室(ボウル)
  • フロート&フロートバルブ
  • メインジェット・スロージェット
  • ニードルジェット
  • パイロットスクリュー
  • 各種ガスケット・Oリング

**小さなパーツが多いので、なくさないようにトレーに並べながら作業します。**ジェット類は特に小さいので要注意。

エアカットバルブのゴムがベトベトで変形していましたので、これは交換です。

キャブクリーナーで一次洗浄

分解したパーツにキャブレタークリーナーを吹き付けて、表面の汚れを落とします。

スプレータイプのキャブクリーナーは浸透力が高く、固着した汚れを溶かして浮かせてくれます。

吹き付けた後、しばらく置いてから古い歯ブラシやウエスで拭き取るのが基本の流れ。ジェットの穴はキャブクリーナーを吹いてから、細い針金や専用ツールで詰まりを確認します。

エンジンコンディショナーで二次洗浄

一次洗浄でも落ちなかったしつこい汚れには、エンジンコンディショナーを使います。

キャブクリーナーよりも洗浄力が強く、カーボンや変質したガソリン汚れに特に効果があります。

パーツをエンジンコンディショナーの液に浸け置きして、しばらく放置。その後、ブラシで磨いてから水で洗い流せばかなりきれいになります。

ただしゴムやプラスチックのパーツは劣化するので、金属パーツのみに使用してください。ガスケット・Oリング類は新品に交換するのが原則です。

洗浄後の仕上がり

洗浄後のパーツを見ると、くすんでいた金属が輝きを取り戻していました。

コテコテだったフロート室の内壁もすっきりきれいに。ジェットの穴も詰まりなく通っています。

汚れを落とすだけでこんなに変わるのか、と毎回感動します。


組み付けと注意点

洗浄が終わったら、逆の手順で組み付けていきます。

ガスケット・Oリングはすべて新品に交換するのが鉄則です。古いゴム部品を再利用すると、燃料漏れや二次エアの原因になります。

ジェット類は締めすぎると穴が変形するので、手で軽く締まったところからほんの少し増し締めする程度で十分です。

フロートのガスケットももちろん新品を使用します。

組み付けた後は、車体に取り外しと逆の手順で取り付けてます。

それと、取り外した時に割れてしまったバルブスターターも取り付けます。

これさえ組めば、元通りになります。


まとめ

今回のキャブレターオーバーホールをまとめます。

作業ポイント
取り外し左フレームの隙間から斜めに抜くのがコツ
洗浄①キャブクリーナーで表面の汚れを落とす
洗浄②エンジンコンディショナーでしつこい汚れを除去
組み付けガスケット・Oリングは必ず新品に交換

GB400TTのキャブレター取り外しは、**最初に構造を理解してしまえばそこまで難しくはありません。**ただ、取り外し方向のクセを知らないと無駄に手こずるので、同じ車種で作業する方はぜひ参考にしてみてください。

次回はタイヤ交換と、バッテリー交換に挑戦する予定です。GB400TT復活までもう少し!??

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