縁があって所有することになった ホンダ・ズーク(HONDA ZOOK)。
所有と言っても、不動車からのレストアです。どこまでレストアするか考え中です。
そんなズークですが、1988年に発売されたスクーターで、ユニークなデザインと個性的な乗り味が特徴です。しかし、生産終了から30年以上が経ち、補修部品の入手は年々難しくなっています。
今回、手に入れたズークは、よく見ると前後のブレーキケーブルがついていないじゃありませんか・・・

走って、曲がって、止まらない・・・止まらないが一番怖いです。
そんな ブレーキケーブル ですが、ワイヤーがモケモケになって交換が必要になるケースも多いですが、純正パーツはほとんど市場から姿を消しています。
そこで本記事では、
- 純正ブレーキケーブルの現状
- 互換性のあるケーブルの情報
- 実際に入手できる社外パーツの紹介
をまとめ、これからズークを整備・維持していきたい方に役立つ情報をお届けします。
1. ズークのブレーキケーブルとは?
ズークのブレーキは 前後ともワイヤー式 です。油圧ブレーキではなく、レバー操作で直接ケーブルを引っ張り、ブレーキシューを作動させるシンプルな仕組み。そのためケーブルの劣化や固着が起きやすく、
- レバーが重くなる、戻りが悪い
- ワイヤー切れの危険
といったトラブルにつながります。
「レバーを握った感触が重たい」「戻りが悪い」と感じたら、潤滑油を注油したり、それでも改善がない場合は、早めの交換がおすすめです。
2. 純正パーツの販売状況
ズークの純正ブレーキケーブルは、発売当時は フロント・リアそれぞれに専用部品番号 が存在しました。しかしホンダの公式部品供給はすでに終了しており、現在は 新品純正の入手はほぼ不可能 です。
ただし、以下のようなルートで出回っていることがあります。
- ヤフオク・メルカリなどの中古市場
倉庫保管の新品在庫(デッドストック)がたまに出品されます。価格は高めで、1本5000円~1万円近くすることも。 - バイクショップの倉庫在庫
古いバイクを扱う専門店では、奇跡的に在庫が残っている場合があります。電話で問い合わせてみる価値あり。
しかし、いずれも数は非常に限られており、安定供給は期待できません。これがズークオーナーの大きな悩みの一つです。また、定価より値段があがっていたり、劣化した中古品が新品価格くらいの値段であったり・・・
3. 互換性のあるパーツ情報
では、純正が手に入らない場合どうすればいいのか。ここで頼りになるのが 互換ケーブルや流用可能なケーブル です。
◆ (1) 他車種流用
ズークのブレーキケーブルは、同年代の原付スクーターと似た構造をしています。特に ホンダ・Dio(AF18/AF27/AF34) 系のケーブルが長さ・アウター形状ともに近く、加工なしで装着できることがあります。
PFP ピーエフピー フロントブレーキケーブル ディオ AF34 AF27 HONDA ホンダ ブレーキワイヤー・ブレーキケーブル ブレーキ

ということで、早速Dioフロントブレーキケーブルを購入しました。

ただし完全に同一ではないため加工が必要になるケースがあります。
4. 実際に購入できる互換パーツ例(アフィリエイト用)
ここからは、実際に入手可能な製品を紹介します。私のブログでもアフィリエイトリンクを貼っていますので、気になる方はチェックしてみてください。
◆ 汎用フロントブレーキケーブル(Dio/ジョルノ系対応)
👉 楽天市場で探す
ズークと近い設計のホンダ原付用ケーブル。取り回しを少し工夫すれば装着可能。価格も1500円前後とリーズナブル。
◆ リアブレーキケーブル(AF18 Dioやパル用)
リアブレーキは、パル50と互換があるみたいです。
注文したのは、HONDA パル50 AF17 リアブレーキワイヤー ホンダ

👉 楽天市場で探す
リア側はやや長さの違いがありますが、固定位置を工夫すれば流用できます。
5. 交換時の注意点
ブレーキケーブル交換は難しい作業ではありませんが、いくつか注意点があります。
- グリスアップ必須
新品でもインナーワイヤーには潤滑をしておきましょう。潤滑油を使うと動きが軽くなります。 - 取り回し確認
純正と比べて長さが違う場合は、ハンドルを左右に切った際に無理なテンションがかからないか確認してください。 - 安全性の確認
ブレーキは命を守る重要パーツ。取り付け後は必ず走行前にしっかり効きをチェックしましょう。特にブレーキの遊びは重要です!!
まとめ
- ホンダ・ズークの純正ブレーキケーブルはすでに入手困難。
- 中古市場や倉庫在庫で見つかることはあるが、数は少ない。
- 互換パーツとしては Dio系・ジョルノ系ケーブル流用が現実的。
- 楽天などで購入できる汎用品もあります。
ズークをこれからも乗り続けるためには、「パーツが出ないから乗れない」ではなく「工夫して維持する」 という姿勢が大切です。この記事があなたのズークライフの助けになれば幸いです。
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