以下に、カブのアイドリングが戻らない原因と対策についてのブログ記事を目次とともにまとめました。ご参考にしてください。
カブのアイドリングが戻らない原因とその対策
目次
- はじめに
- 【重要】アイドリング不調は放置厳禁!
- アイドリング不調の主な原因
- アクセルワイヤーが戻らない理由
- 素人でもできる修理手順
- アクセルワイヤーの注油手順
- メンテナンスの重要性
- まとめ
1. はじめに
カブは、その頑丈さと燃費の良さから長年多くのライダーに愛されていますが、そんな丈夫なカブでも長期間使用しているとアイドリングが不調になることがあります。本記事では、アイドリング不調の原因とその対策について詳しく解説します。
2. 【重要】アイドリング不調は放置厳禁!
カブのアイドリングが不調になると、エンジンの回転数が一定に保たれず、走行中にエンストしてしまうことや、アイドリングが高いまま維持されることがあります。
アイドリングが不安定であれば、走行に支障をきたすだけでなく、エンジンの焼きつきや、事故につながることがあります。
アイドリングと聞けば、キャブレターのセッティングが一番最初に考えますが、ノーマルのカブであれば、長年放置している車体でなければ、キャブレターのセッティングや掃除より、アクセルワイヤーを疑ってもいいかもしれません。
3. アイドリング不調の主な原因
アイドリング不調の原因にはさまざまな要因が考えられますが、今回はその中でも、「アクセルワイヤーの戻りが悪いこと」に着目して説明します。この問題は、特に古い車体やメンテナンスが不十分な場合に起こりやすいです。
4. アクセルワイヤーが戻らない理由
アクセルワイヤーは、キャブレター内の部品を動かすための重要な部品であり、その戻りが悪くなるとアイドリングに影響を与えます。
戻りが悪くなる主な理由としては、ワイヤーの摩耗、ゴミやホコリの蓄積、または不足した潤滑オイルなどがあります。これらは、ワイヤーの動きを妨げる原因となり、結果的に不安定なアイドリング状態を引き起こします。
過去に、アクセルワイヤーがモケモケになって、完全に戻らなくなった経験があります。
5. 素人でもできる修理手順
アクセルワイヤーの戻り不良によるアイドリング不調を解消するためには、ワイヤーに適切な注油を行うことが効果的です。
アクセルワイヤーの注油手順
- 必要な道具を準備する: 注油用のオイル、ドライバー、布を用意します。
- ワイヤーを取り外す: エンジンやスロットルケーブルのカバーを外し、アクセルワイヤーを引き出します。
- ワイヤーを清掃する: 布を使用してワイヤーを拭き、汚れやホコリを除去します。
- 注油を行う: 適切なオイルを少量ワイヤーに垂らし、均一に行き渡らせます。オイルは摩擦を減らし、スムーズな動きをサポートします。
- ワイヤーを元に戻す: 注油後、ワイヤーを元の位置に戻し、カバーを取り付けます。
注油用のオイルは、お決まりの潤滑油 556
これがあれば便利です→ワイヤーインジェクター
まずは、アクセルワイヤーにアプローチするために、アクセルグリップの下側から除くと、2本のプラスネジがありますので、このネジを外します。

外れれば、アクセルワイヤーを取り外します。

付け根の14mmのナットを緩めれば、アクセルワイヤーがこのように外れます。
ここから、便利ツールを使用して、注油します。便利ツールがなくても注油することは可能です。

便利ツールのワイヤーインジェクターを使用して、アクセルワイヤーの先端を挟み込みます。
黒い丸い穴が空いている部分に、潤滑油 556の先端を差し込んで、注油します。
すると、アクセルワイヤーのケーブル内に潤滑油が浸透します。
浸透すれば、ワイヤーインジェクターを取り外して、前後に何回か引っ張ると、動きがスムーズになることを実感できます。
6. メンテナンスの重要性
言うまでもありませんが、定期的なメンテナンスは、カブの安定した性能を維持するために不可欠です。特に、アクセルワイヤーの状態は走行の安全性にも直結するため、定期的に点検し、必要に応じて注油や交換を行いましょう。
ちなみに、こんな簡単なメンテンスですが、効果を実感できるメンテンスは嬉しいです。
7. まとめ
カブのアイドリングが不調になる原因の一つとして、アクセルワイヤーの戻りが悪いことが挙げられます。この問題を解消するためには、適切な注油によるメンテナンスが非常に重要です。日頃からのケアが、カブの快適な走行を支えるための鍵となります。定期的にメンテナンスを行い、安心・安全なライディングを楽しんでください。
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