愛車と長く走るために!カブ90 定期点検完全ガイド ~初心者も安心のチェックポイント解説~
「愛車のカブ90、調子はええけど、ちゃんと点検せなあかんの?」
「働くバイクのカブだからこそ、メンテナンスフリーでしょ!?」
何とも言えないコメントです!!
そんな風に思っていませんか? カブ90は丈夫で長持ちすることで知られていますが、だからといってメンテナンスフリーで走り続けられるわけではありません。
定期的な点検を怠ると、小さな不具合を見逃し、大きなトラブルに繋がることも…。
そこで今回は、カブ90オーナーの皆さんへ、 愛車を長く安全に楽しむための定期点検ガイド をお届けします!これは、カブ90だけでなく70や50のちょっと古いカブにもいえる内容だと思います。
初心者の方にもわかりやすく解説していくので、ぜひ参考にして、日頃のメンテナンスに役立ててくださいね。
なぜ定期点検が必要なの?
「カブ90は丈夫だから、壊れるまで乗るよ!」(自分は、メンテナンスさえしていれば、エンドレスに乗れるバイクだと、本気で思っています!!)
そんな声が聞こえてきそうですが、ちょっと待ってください!
定期点検は、単に故障を未然に防ぐだけでなく、以下の様なメリットがあります。
- 安全性向上: ブレーキやタイヤなど、安全に直結するパーツの状態を常に良好に保つことができます。
- 寿命の延長: エンジンオイルを定期的に交換することで、エンジンの摩耗を抑え、寿命を延ばすことができます。
- 燃費向上: タイヤの空気圧調整やエンジンオイルの交換など、適切なメンテナンスを行うことで、燃費が向上する場合があります。
- トラブルの早期発見: 定期的に点検することで、小さな異変にも気づくことができ、早めの対処が可能になります。放置することによって、修理費が高くなることがあります。
点検頻度とチェックポイント
点検は大きく分けて 日常点検 と 定期点検 の2種類!
1. 日常点検:毎乗車前、または走行後
毎日のちょっとした心がけが、愛車のコンディションを保つ秘訣です。乗車前、または走行後に以下の項目をチェックしましょう。
- ブレーキ:
- ブレーキレバーの遊び: レバーの遊びが大きすぎたり、小さすぎたりすると、ブレーキの効きが悪くなる可能性があります。
- ブレーキの効き具合: ブレーキレバーを握った時の感触や、実際にブレーキをかけた時の制動距離を確認しましょう。違和感を感じたら、調整が必要です。
- 必ず走り出すときには、前後のブレーキの制動確認をしましょう!!まずは、カブが止まらないと話になりません!!
- タイヤ:
- 空気圧: タイヤの空気圧は、乗り心地や燃費に影響します。指定の空気圧を維持しましょう。空気圧がわからない場合は、チェーンカバーに記載されています。フロント1.75や2.00、リアが2.0や2.5であった記憶があります。日常の点検で数字を見て判断することはないでしょう。サイドスタンドの状態でタイヤが凹んでいないか、またがったときの車高や、走り出しの重たい感じがないかなどで、日頃と違う感覚がないかを確認しましょう!!
- 灯火類:
- ヘッドライト: ロービーム、ハイビームともに正常に点灯するか確認しましょう。
- テールランプ&ストップランプ: テールランプは夜間走行時の視認性に、ストップランプは後続車へのブレーキの合図に繋がります。
- ウインカー: 左右どちらも正常に点滅するか、点滅音がいつもと違う場合は球切れの可能性も。
- 燃料:
- ガソリン残量: 走行前にガソリンが十分にあるか確認しましょう。ガス欠は思わぬトラブルに繋がります。燃料コックがリザーブになっている場合は、要注意です!!←過去に痛い思いをしています。真夏にガソリンスタンドまで押すのは・・・
- 燃料漏れ: ガソリンタンクや燃料コック周辺からガソリンが漏れていないか、臭いも含めて確認しましょう。
- エンジンオイル:日常というより、たまーーーに!
- 量: エンジンオイル量が不足すると、エンジンが焼き付く可能性があります。オイルレベルゲージで、上限と下限の間にあるか確認しましょう。ガソリンを給油したときなど、日常とまでは言いませんが、給油3回〜5回程度に1回見ておけば、間違いないでしょう!もし減っている場合は、見るだけではダメです!
- 汚れ具合: エンジンオイルは、時間の経過とともに劣化し、黒く汚れていきます。汚れが酷い場合は交換が必要です。
- 異音・異臭: エンジンや車体から、いつもと違う音や匂いがしないか注意深く確認しましょう。
2. 定期点検:走行距離や期間を目安に
日常点検に加え、走行距離や期間を目安に、より詳細な点検を行いましょう。
点検項目 | 目安 | チェックポイント |
---|---|---|
エンジンオイル交換 | 3,000km または 半年ごと (おすすめは2000kmまで) | エンジンオイルの汚れ具合をチェック。エンジンオイルは、車にとって人間の血液のようなもの。定期的な交換がエンジンの寿命を左右します。レベルゲージで量や粘度、色などを確認しましょう。目安はあくまでも目安なので、2000km走っていなくても、半年が経過していなくても、オイルの状態が悪ければ交換が必要です。 |
スパークプラグ点検・清掃・交換 | 5,000km または 1年ごと | 電極の摩耗、汚れ具合をチェック。スパークプラグは、エンジン内で混合気に点火する役割を担います。摩耗や汚れがひどいと、エンジンの始動不良や出力低下に繋がることがあります。また、プラグの色で燃調が判断できます。エンジンをカスタムしている場合は要チェックです!! また、ノーマルでも、プラグが白かったり、真っ黒の場合は、要注意です!! |
エアクリーナーエレメント清掃・交換 | 5,000km または 1年ごと | 汚れ具合をチェック。エアクリーナーは、エンジンに取り込む空気を綺麗にするフィルターの役割を果たします。汚れが酷いと、エンジンの出力低下や燃費悪化の原因に。 定期的にエアブローで十分ですが、ブローでも汚れが取れない場合や、明らかに汚い場合は交換です! |
ブレーキ調整・ブレーキパッド交換 | 走行距離、使用状況に応じて | ブレーキの効き具合、パッドの残量をチェック。ブレーキは安全に直結する最重要パーツの一つです。少しでも違和感を感じたら、点検・調整を行いましょう。前後に矢印がありますので、この矢印を目安に交換時期を判断しましょう!! |
タイヤ空気圧調整・点検 | 1〜2ヶ月ごと | 空気圧、ひび割れ、溝の深さ、亀裂をチェック。タイヤの空気圧は、乗り心地や燃費だけでなく、安全性能にも大きく影響します。経年劣化でひび割れがある場合や、スリップサインまで摩耗している場合は、タイヤ交換が必要です。また、注0部やリムバンドも一緒に交換することをおすすめします! |
ドライブチェーン調整・給油 | 1000kmごと (乗り方によっては、3000kmごとでも大丈夫!?) | たるみ、摩耗をチェック。ドライブチェーンは、エンジンの動力を後輪に伝える重要な役割を担っています。定期的な調整と給油で、スムーズな走行を維持しましょう。たるみの既定値は、チェーンカバーに記載されていますので、参考に!! |
バッテリー液点検・補充 | 6ヶ月〜1年ごと | バッテリー液の量、汚れをチェック。バッテリーは、電装品に電力を供給する役割を担います。液量が減っていたら補充し、汚れが酷い場合は、バッテリー交換も検討しましょう。また、よく乗っているのに電力が弱っている場合は、交換の目安になります。 |
灯火類の点検・清掃 | 6ヶ月〜1年ごと | レンズの汚れ、球切れをチェック。レンズの汚れは、灯火類の光量低下に繋がります。また、球切れは、夜間走行時の視認性低下や、周囲の車に誤解を与え、事故に繋がる可能性も。 |
⚠️ 注意点
- 上記は一般的な目安というより、自分の感覚での期間です。カブ90の取扱説明書も参考に、ご自身の使用状況に合わせて点検してください。
- 不安な場合は無理せず、バイクショップに相談しましょう。
点検以外に大切なこと
- 洗車: 車体を綺麗にすることで、小さな傷や不具合に気づくことができます。また、汚れを落とすことで、サビの発生を抑える効果もあります。
- 保管場所: 雨風を避け、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。カバーをかけるのも有効です。
- 記録: 点検や修理の内容、交換部品などを記録しておくと、次回のメンテナンスに役立ちます。
まとめ
カブ90は、適切なメンテナンスを行うことで、長く安全に楽しむことができます。
今回の記事を参考に、定期的な点検を心がけ、快適なカブライフを送りましょう!
参考に!!
フロントブレーキのチェック
▲の部分が近づけば交換時期です。(また写真右下のネジを締めればブレーキの遊びがなくなりますが、引きシロがなくなる前に交換しましょう!!
リアブレーキの点検です!!
人差し指で示しているところが、▲で近づけば交換時期です。また、中指のところがブレーキロッドでスクリューでかなり締めた状態になっていますので、ブレーキシューの交換時期です!!
タイヤの点検です!(写真はフロントです)
写真では見にくいですが、側面の▲((YOKOHAMA)のYあたり)の延長線上にスリップサインがあります!この延長線上に溝が浅いところがあります。ここが地面と接地するようであれば、即交換です!!この写真のタイヤは、溝に若干ヒビが入りかけています。
タイヤ交換する場合には、一緒にリムバンドと
タイヤチューブも
積載工具とタイヤレバー
それとビートクリーム
これがあれば、タイヤ交換はバッチリです!!
チェーンは、カバーの点検口から覗いて
丸い穴の真ん中から下寄りが目安でしょうか!?マイナスドライバーでちょんちょんして、テンションを確認しましょう!!
プラブをコードを外して、レンチで外して確認です!!
交換時期の場合は、
カブの純正は、CR6HSAです。(参考に!)
定期的なメンテナンスをすることは大切なことですが、経験上、一番大切なことは止まることです。だからこそ、ブレーキの点検だけは怠らないようにしましょう。走って、曲がって、止まる!!
止まらないバイクは危険です。走らなくても、危険ではありません。
それと、部品を交換して、乗り心地が変わったことを感じることがありますが、いい部品は新品から交換直前まで、同じ効果を発揮してくれるものが多いです。
安物は、徐々に劣化していき、交換すれば、新品を感じることができる気がします。
カブはコスパがいいですが、とびっきり良いものを入れる必要はないと思いますが、とびっきり安物は要注意です。(←参考までに)
🔧 愛車のコンディションを常にベストに保ち、楽しいカブライフを!
コメント