スーパーカブ乗りの必修科目!アクセルワイヤーのメンテナンスを極める
愛車スーパーカブと風を切り、どこまでも走り続けたい。
そんなライダーの願いを叶えるのも、阻むのも、日々のメンテナンス次第と言えるでしょう。
今回は、影ながらスーパーカブの「走り」を支える重要パーツ、アクセルワイヤーのメンテナンスに焦点を当てます。
「最近、スロットルが動き悪いな・・・戻りが悪い・・・重たいな〜」なんて感じた場合は、ぜひ一度試してほしい内容です!!
適切なメンテナンスを施すことで、快適な走行性にも繋がります。
アクセルワイヤー、その役割とは?
アクセルワイヤーは、ライダーが右グリップを回す動作をエンジンの回転数に変換する、いわば「意思伝達装置」です。
ワイヤーの動きがスムーズであれば、ライダーの意思通りにエンジンが反応し、加速・減速が的確に行えます。
しかし、長年の使用や走行環境の影響でワイヤーは劣化し、動作不良を引き起こすことも。
「アクセルが重い」「戻りが悪い」といった症状が出始めたら、それはアクセルワイヤーからのSOSかもしれません。
見逃すな!こんな症状は要注意
アクセルワイヤーの不調は、走行性能の低下だけでなく、思わぬ事故に繋がる可能性もあります。
以下の症状に心当たりがあれば、早急な点検・メンテナンスが必要です。
- アクセル操作が重い、引っかかる感覚がある
ワイヤー内部の潤滑不足や錆び付き、ケーブルの断線などが考えられます。 - アクセルを戻しても回転数が落ちにくい
ワイヤーの錆び付きや キンク(折れ曲がり)によって、スムーズな動きが阻害されている可能性があります。 - アクセルグリップが勝手に動く
ワイヤーの断線や固定部の緩みが考えられます。走行中に発生すると非常に危険です。
愛車を長持ちさせる!アクセルワイヤーメンテナンスのススメ
快適なスーパーカブライフを楽しむために、アクセルワイヤーのメンテナンスは欠かせません。
ここでは、初心者でも簡単にできるメンテナンス方法をご紹介します。
1. 準備するもの
- パーツクリーナー:ワイヤーや周辺パーツの汚れを落とします。
- 潤滑剤:ワイヤーの動きをスムーズにするために使用します。スプレー式やケーブルインジェクターがあると便利です。
- ウエス:汚れを拭き取る際に使用します。
- 工具:車種や作業内容に応じて、プラスドライバーなどを用意しましょう。
2. メンテナンス手順
- アクセルワイヤーの取り外し: ハンドル右側のスロットルホルダーは2本のプラスネジで固定されています。
2本のネジを外すと、スロットルワイヤーが固定されているホルダーが見えます。
- 洗浄: パーツクリーナーを吹き付け、ウエスで丁寧に汚れを落とします。
- 潤滑: 潤滑剤をワイヤー全体に行き渡らせます。ケーブルインジェクターを使用すると、ワイヤー内部まで効率的に潤滑できます。丁寧にするためには、アクセルワイヤーを取り外して、ワイヤーインジェクターでワイヤー内を潤滑油で満たすと更に改善が期待できます!!今回は、写真のようにホルダー部分から見えるワイヤーに注油します。
- アクセルワイヤーの取り付け: もし、アクセルワイヤーを取り外した場合は、逆の手順で取り付けます。その後に、逆の手順でスロットルを固定します。
- 動作確認: エンジンをかけ、アクセルの動きがスムーズになったことを確認します。
簡易的なメンテナンスでは、実は、スロットルホルダーの下には、小さな穴が空いており、今回注油した方法を簡単にできます。この穴から、潤滑油を注入すれば、スロットルホルダーに油が充填されます。
メンテナンスの頻度
- 日常点検: 走行前に、アクセルグリップの動きやワイヤーの状態を目視で確認しましょう。
- 注油: 3ヶ月ごと、または走行距離1,000km毎を目安に、潤滑剤を注しましょう。雨天走行後などは、錆び予防のために早めの注油が効果的です。
- 交換: ワイヤーに傷や錆び付きが酷い場合は、無理せず交換しましょう。
まとめ|快適な走りは、日々のケアから
アクセルワイヤーは、小さなパーツながらスーパーカブの走りに大きな影響を与える重要な存在です。
日頃から適切なメンテナンスを行うことで、快適な走行性と安全性を維持し、愛車と長く付き合っていきましょう。
※ 注意点
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の車種や状況における作業を保証するものではありません。
作業前に必ずサービスマニュアルを参照し、安全に配慮して作業を行うようにしてください。
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