愛車のスーパーカブ、元気に走っていますか? 日々のメンテナンスで気をつけたい部分の一つが「チェーン」です。
今回は、スーパーカブのチェーン調整に焦点を当て、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。快適で安全な走りを維持するために、一緒にチェーン調整をマスターしましょう!
チェーン調整の重要性
「チェーンがちょっとたるんでるかな?」と感じていませんか?
チェーンのたるみは、走行性能の低下だけでなく、燃費悪化や最悪の場合、走行中にチェーンが外れる危険性もあります。
適切なチェーン調整は、以下のメリットをもたらします。
- スムーズな加速と快適な走り
- 燃費向上
- チェーンやスプロケットの寿命延長
- 走行中のトラブル防止
チェーン調整のタイミング
チェーン調整は、走行距離や使用状況によって異なりますが、一般的には500km~1,000kmごと、あるいは月に1回程度を目安に行いましょう。
以下の場合は、早めにチェーン調整を行うことをおすすめします。
- チェーンのたるみが大きい
- 走行中に異音がする
- 加速時に違和感がある
- ギアチェンジの際に金属に当たる音がする。
- ガッシャンガッシャン言いながら走っている
チェーン調整に必要な工具
- メガネレンチ(14mm、17mm、23mm)
- スパナ (10mm)
- マイナスドライバーなど
スーパーカブのチェーン調整方法
1. 車体を安定させるためセンタースタンドで停車
まずは、安全な場所にスーパーカブを停車させ、センタースタンドを立てた状態で、車体が安定するようにしましょう。
2. チェーンのたるみ量を確認する
チェーンカバーの下側に取り付けられている黒い丸型のキャップを外します。手で外れない場合は、小さいマイナスドライバーで傷つけないように外します。
外れたら、中が見え、チェーンの張り具合を見ることができます。
チェーンを指(汚れたくない場合はマイナスドライバー)で上下に動かしてみましょう。適切なたるみ量は、10mm~20mmです。調整後の張りすぎも良くないので、この数字は大切です!!
3. 調整ボルトを緩める
リアアクスルシャフトを固定しているボルト19mm(年式によっては17mm)を使って緩めます。
年式によっては、ロックナットになっていたり、割ピンが入っています。割ピンの場合は、ペンチなどで、先端を起こして、取り外してから緩めます。次に左側のナットの後ろ側に23mmのナットを少し緩めます。(180度くらいでしょうか)
これで、リアタイヤが前後に動く状態になり、アジャスターナットで張り具合を調整できるようになります。
4. チェーンの張り調整
10mmのアジャスターナットを回して、チェーンのたるみを調整します。
左右の調整ボルトは、必ず同じ回数だけ回すように注意しましょう。左右が同じでなければ、タイヤの回転に影響がでます。
左右に線が刻まれているので、この線を目安に左右を合わせると上手くいけます!!
5. 緩めたボルトなどを締める
調整後、緩めたボルトを締めます。締めすぎ注意です。ねじ切りしているボルトを潰さないように、締めすぎないようにしましょう!!調整ができない方は、トルクレンチを使用することがおすすめです!!
6. チェーンを注油する
チェーンのたるみの調整できたら、注油しましょう!!定期的に注油していれば長持ちします。チェーンが緩んでいれば、メンテナンス時期なので、ついでに注油することをおすすめします!!
スーパーカブのチェーンカバーは、優れています。通常では、チェーンに注油すれば、拭き上げないとタイヤの回転に伴って、チェーンオイルが飛散しますが、カブの純正チェーンカバー飛散防止になります。(また、飛散したオイルがチェーンに戻ってくれるようになっている気がします←個人的な主観)
7. 最終確認
再度、チェーンのたるみ量を確認し、タイヤを回転させてタイヤが左右に振れていなかったり、異音がなければ、問題なければ作業完了です。
チェーン調整の注意点
- チェーン調整は、必ずエンジンを停止した状態で行ってください。
- アジャスターナットで、左右均等に調整してください。
- チェーンを張り過ぎると、駆動系に負担がかかり故障の原因となります。
- タイヤを回転させるときに、チェーンとスプロケットの間に挟まれないようにしましょう。
- チェーン調整後は、必ず試運転を行い、異音や違和感がないか確認しましょう。
まとめ
スーパーカブのチェーン調整は、手順を踏めば、初心者の方でも比較的簡単に行うことができます。
定期的なチェーン調整で、快適で安全なスーパーカブライフを送りましょう!
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