「エンジンかけようと思ったら、キックが空回りする…。」
カブ90オーナーなら、一度は経験するかもしれないこの現象。実は、エンジン内部のクラッチが関係しているかもしれません。今回は、カブ90のキックが滑る原因、特にクラッチに焦点を当てて、その仕組みや対処法まで詳しく解説していきます!
キックが滑る原因は?
キックが滑る原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- クラッチの滑り: エンジン内部のクラッチが摩耗などにより、動力をクランクシャフトに伝えきれていない状態。
- キックギアの摩耗: キックギアやその周辺部品の摩耗により、キック力が伝達しにくくなっている状態。
今回は、最も可能性の高い「クラッチの滑り」について詳しく見ていきましょう。
なぜクラッチが滑るとキックが空回りする?
キックペダルを踏み込むと、その力がクランクシャフトに伝わり、エンジンが始動します。しかし、クラッチが滑っていると、クランクシャフトに十分な力が伝わらず、空回りしてしまうのです。
クラッチ滑りの原因
クラッチが滑る主な原因は以下の点が考えられます。
- クラッチプレートの摩耗: 長年の使用や、頻繁な2速発進、速度に対して適切なエンジン回転での走行などにより、クラッチプレートが摩耗し、摩擦力が低下してしまう。
- クラッチスプリングの劣化: クラッチスプリングが劣化すると、クラッチプレートを押さえつける力が弱まり、滑りが発生しやすくなる。
- オイルの劣化/ 粘度不足: エンジンオイルの劣化や、規定粘度のオイルを使用していない場合、クラッチの摩擦係数が変化し、滑りが発生しやすくなる。
対処法は?
クラッチが原因でキックが滑る場合は、以下の対処法が考えられます。
- クラッチ調整: クラッチの切れ不良を改善できる場合があります。
- クラッチプレート/ スプリングの交換: 摩耗や劣化がひどい場合は、クラッチプレートやクラッチスプリングの交換が必要です。
- エンジンオイルの交換: エンジンオイルの劣化や粘度不足が考えられる場合は、適切なオイルに交換しましょう。
エンジンを守り、快適なカブライフを!
キックの滑りを放置すると、エンジン始動が困難になるだけでなく、他の部品にも負担がかかり、故障の原因にもなりかねません。
日頃から、クラッチの遊び調整やエンジンオイルの管理をしっかり行い、愛車と末永く付き合っていきましょう!
※ エンジンやクラッチの分解・整備は専門知識が必要です。ご自身での作業が不安な場合は、バイクショップに相談することをおすすめします。
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